物件探しって、いろんな物件の中から自分の条件に合うものを吟味して、それらを下見して、契約・手続き、引っ越しと本当に大変ですよね。
海外では日本とは事情が違うし、契約書は基本、英語ということもあり、なお一層、大変!
ここマレーシア、ジョホール・バルでは、物件を紹介してくれる店舗が日本のようにあちらこちらにはありません。
どうやって皆んなは物件を探しているんだろう?
日本人向けの不動産斡旋のエージェントを使っているの?
もし初めての物件探し&契約であれば、いろいろ不安ですよね。
そこで、今回はジョホール在住8年の私が、マレーシア、ジョホール・バルでの賃貸物件の探し方と引っ越しについて、私の経験をもとにご紹介します。
自分で賃貸物件探し
マレーシアへ移住される方々は、駐在でいらっしゃる方、投資目的の不動産を日本にいる間に購入済みの方、現地採用の方、留学目的の方、教育目的の移住の方、マレーシア人との国際結婚でいらっしゃる方など理由はさまざま。
駐在や投資目的、国際結婚などの場合は、必ず自分で物件を探す必要がない、もしくは現地にサポートをしてくれる方がいらっしゃるケースが多いようです。
一方、留学や教育目的の移住などは、現地に知り合いや友人がいない場合、日本人向けのエージェントを利用される方が多いのではないでしょうか。
私も初めてマレーシアへ来たときは、土地勘もなく英語もつたない状況だったので、初めての賃貸物件は日本人向けのエージェントを利用しました。
その後は、日本人向けエージェントを使わずに、物件探しから引っ越し完了まで自分でしています。
日本人向けエージェントを利用する方が楽ですが、実は自分で探して契約する方がお得なんですよ!
今回は、自分で賃貸物件を探す方法、物件の下見、家賃、契約の流れ、主な手続き、引っ越しについてご紹介します。
自分でマレーシアの賃貸物件を探そう!
日本では、不動産斡旋業の店舗が街中のあちらこちらにありますよね。
よく店舗の前には、店舗名ののぼりがあったり、店舗のガラスに取り扱い賃貸物件の情報が貼られていたりするので、すぐ分かりますよね。
マレーシアにも不動産斡旋業の店舗はありますが、個人でライセンスを持って斡旋・手続きをしていることが多いようです。
ローカルが多く住むエリア、外国人が多く住むエリアがあるので、自分が引っ越しを考えているエリア情報を収集するためにも、Facebookでエリアくくりのグループに参加してみましょう。
グループ内では、生活情報やレストラン情報、生活問題などの投稿のほかに、賃貸物件情報もあります。
もし勇気があれば、グループ内で自分の希望の条件を投稿するとお返事が来る場合もありますよ。
Facebookの他に、マレーシアの物件検索サイトを利用して探すこともできます。
私は、以下の物件検索サイトで物件を探しました。
iProperty.com Malaysia Sdn Bhd https://www.iproperty.com.my/rent/
PropertyGuru Pte Ltd. https://www.propertyguru.com.my/property-for-rent
賃貸物件の検索サイトのリンクを貼りましたが、売り出し物件も検索できるので、不動産購入にご興味がある方はfor saleのところで検索をしてみてください。
どちらのサイトも自分の希望条件で絞り込めるので、とても便利です。
気に入った物件が見つかったら、問い合わせフォームもしくは、担当者のWhatsAppへメッセージをして問い合わせをしてみましょう!
物件探しは、実際に引っ越しをしたい時から、約1〜2ヶ月前くらいで大丈夫です。
あまり前から物件探しをしても、まだ早すぎると言われてしまうこともあります。
物件の下見は必ずしましょう!
気に入った物件の担当者から連絡が来たら、ぜひ下見をしましょう。
下見では、物件自体はもちろんのこと、周りの環境もわかるので有益です。
もし可能であれば、日中と夜の2回、下見をすることをおすすめします。
なぜなら、物件周辺の様子が日中と夜で違うことが多々あるんです。
特に、週末・祝日の夜には、カップルや若い家族、友人同士で午後から夜頃に出掛けて、時々夜遅くまで騒いでいることも!?
ジョホール・バルの場合は車社会なので、中には夜遅くに改造したバイクや車が大きな音を立てて走り回っていることもあります。
そういうことが気にならない方は、下見は1回で十分だと思います。
賃貸物件の相場は?
物件相場はエリアや物件の広さ、設備等により大きく違うので、一概にこのくらいですよとは言えません。
ご自身が検索していくうちに、このくらいなのかなーとわかってくると思います。
ただ、注目して欲しい点は、物件のオーナーさんによって家賃が決められるので、同じコンドミニアム内の同じ広さ、同じくらいの階層の物件でも家賃にだいぶ開きがあることがあります。
全ては物件のオーナーさんの判断になるので、十分に家賃交渉の余地はあります!
私は家賃交渉でRM500/月安くしてもらえたこともあります。
月RM500違えば、一年間でRM6,000も出費を抑えられます!
その浮いたお金で、旅行に行ったりと違うことに使えますよね。
自分で賃貸物件契約~引っ越しまで
物件が見つかり、家賃交渉が終わったら、契約書の取り交わしです。
英語だし専門用語もたくさんあって読むのは本当に大変ですよね。
私も頭を抱えながらも翻訳ツールを駆使して契約内容をしっかりと読みました。
のちのちのトラブルを避けるためにも、時間がかかっても契約内容をしっかり確認しましょう。
契約書の取り交わしから引っ越しまでは、支払いや手続き・手配などをほぼ同時進行で行います。
契約の流れ
契約期間は2年の場合が多いと思います。
契約書の草案が担当者(エージェント)もしくはオーナーから送られてくるので、契約内容に問題がないようなら、その旨を返答して、本契約書の取り交わしになります。
仮の契約書では、英語だし専門用語もたくさんあって読むのは本当に大変だけど、契約内容をしっかり確認しましょう。
入居後に不具合や故障などがあった場合について、どちらがいくらまで負担するのかなどが書かれています。
これは日本にはない項目ですが、備え付けのエアコンのメンテナンス(掃除)の頻度が書かれていることが多いです。
また、入居後にエアコンのメンテナンスをきちんとされていなかったために、水漏れ!ということもありますので、前入居者の直近のメンテナンス日を確認しましょう。
入居前にきちんと掃除をしてもらえるかどうかも確認しましょう。
日本の当たり前が、こちらでは当たり前でないこともあるので、一つひとつ聞いて確認した方が良いです。
必要な手続きは?
契約書に関してのやり取りと同時進行で、デポジットや家賃の支払いを求められます。
一般的には、
セキュリティデポジットとして家賃の2ヶ月分
+ユーティリティデポジットとして家賃の0.5ヶ月分
+家賃(前払い)1ヶ月分
+スタンプ代
を支払います。
セキュリティデポジットとユーティリティデポジットは、退去後に問題がなければ返金されます。
日本では礼金というものがありますが、こちらではオーナーが不動産斡旋業者へ斡旋手数料の支払いをするので、礼金はほとんどの場合ありません。
ただし、日本人向けエージェントを利用すると、そのエージェントへの手数料支払いが発生すること多いです。
新居入居手続きと同時に、退去予定物件の手続きも忘れずにしましょう。
退去前に物件の状態確認がありますので、その日にちを決めましょう。
退去物件の状態確認時に、デポジットの返金についての確認も忘れずに!
いざ、引っ越し!
物件を決めてから引っ越しまで、あまり時間がないので、実際のところはほぼ全てのことが同時進行で行わわれます。
引っ越しの日にちが決まったら、退去予定及び入居予定それぞれのコンドミニアムのマネジメントオフィスに連絡をしなければいけない場合もあるので、ご自身のコンドミニアムのマネジメントオフィスと担当者(エージェント)に確認することを忘れずに!
引っ越し業者を使うのかどうか?はご自身の荷物の量によって違うと思います。
マレーシアでは、日本のヤマト運輸が国内の引っ越しにも対応してくれているようです。
もしローカルの引っ越し業者、もしくは副業として引っ越し業をしている個人を利用する場合は、荷物の取り扱い方に期待をしない方が良さそうです。
私の場合は、家具付き物件を条件に探して引っ越しをしてきたので、大きな家具はほとんどなく、自分の車で数回往復をして荷物を運んだり、副業として引っ越し業をしているローカルの人に依頼をして引っ越しをしました。
私のようなケースでは、引っ越し用段ボールは自分で準備をしなくてはいけないのでご注意くださいね。
まとめ
今回はジョホール在住8年の私が、マレーシア、ジョホール・バルでの賃貸物件の探し方と引っ越しについて、私の経験をもとにご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
・物件探しは、日本人向けエージェントを使わずに自分でできる
・物件探しは実際に引っ越しをしたい時から、約1〜2ヶ月くらい前からでOK
・物件の下見は必ずしましょう(可能なら、昼間と夜間の2回するのかおすすめ)
・家賃交渉はした方がいい
・契約書の内容はしっかり確認を
・こちらではオーナーが不動産斡旋業者へ斡旋手数料を支払いするので、礼金はほとんどの場合ないが、日本人向けエージェントを利用すると、そのエージェントへの手数料支払いが発生すること多い
・退去物件の状態確認時に、デポジットの返金確認も忘れずに
・引っ越しの日にちが決まったら、退去予定および入居予定それぞれのコンドミニアムのマネジメントオフィスへの連絡を忘れずに
日本とは物件探しから引っ越しまで、事情が違うことが多々ありますのでご参考にしていただけると嬉しいです。